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自分を許す

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「愛」と「許し」 ~Love&Forgiveness~

私達人間は、他者に対して「許せない」という感情を抱いたり、自分に対してすらも「許せない」という感情を抱きがちです。

「許す」という言葉は英語に訳すと、Forgiveness(許し)という単語に置き換えられます。

許しと全く同義の意味を持つ英単語はありませんが、Generosity(寛容さ)やCompassion(思いやり)などという大きな愛で人を包むような単語に繋がっています。

それではその「許し」がどのように「寛大であること」や「思いやり」へと繋がっていくのかを探っていきましょう。

『十訓抄』に書かれている名言

『命をしれる者は天を恨まず、己をしる者は人を恨まず』とは、鎌倉時代中期に仏典『十善業道経』にヒントを得て書かれた十箇条の教訓を掲げた説話集『十訓抄』(じっきんしょう・じっくんしょう)に書かれています。

『自分に起こる宿命を知っている人は苦難が襲った時も天を恨むようなことはせず、自分自身を理解している人は困難が襲ってきた時も他者を恨んだりはしない』という意味です。

自分を理解していれば、なぜ自らに苦難が襲ったか?苦難をどうに切り抜けて自分を立て直して行くか?の理解が出来ます。

人間、未熟であればあるほど自分に災難が降りかかった時に災難の原因を他者転嫁して、自分自身を顧みなくなります。

人間の他人を恨む、僻む、妬む、嫉むといった負の感情の根源は実は自分を許せていない事に起因しているのです。

「恨み」「僻み」「妬み」「嫉み」という4つの感情

恨み、僻み、妬み、嫉みの4つの単語は英語のJealousy(ジェラシー)に置き換えられ、また哲学者ニーチェは弱者が強者に抱く憎悪をフランス語でRessentiment(ルサンチマン)と呼びました。

実は似ているようで4つの日本語の意味は異なります。

「恨み」(ねたみ)とは他者からされたことを不満に思い、憤り憎しむ気持ちのことを指します。

「僻み」(ひがみ)とは他者への嫉妬心を土台に、自分よりも優れている人を見ると嫉妬し憎む気持ちを指します。

「妬み」(ねたみ)とは自分と他人を比較し、他人の優れた部分を羨ましく思うことから相手を憎しむ気持ちを指します。

「嫉み」(そねみ)とは他者と自分を比べて、他人の優れた部分を羨ましく思うことから悔しいと自分を責めて憎む気持ちを指します。

それら4つの感情は、時にうつ病などの精神的な病、時には生活習慣病のような身体的な病を招く危険もあります。

「手放し」と「許し」について

近年、スピリチュアルな観点から「手放し」や「許し」という単語を聞く機会も多いと思います。

その手放しの中に含まれる1項目が「許し」になります。

それでは具体的に誰を許せば良いのか?一体、どのように許していけば良いのか?

誰かに長年の怨恨の感情を抱えてきたり、常に幸せな境遇にある人のことが羨ましくて仕方ない、なぜ自分には他者と同じように幸せを得られないのか?

そのような社会(または親、先生、友達)が憎い、または同じ幸せを得ることが出来ない自分が憎い・・・

そのような感情は厄介で自分自身を苦しめ続けることになります。

まずは、どうしてこれらの感情が湧いてきてしまうのでしょうか!?

「自分を許す」=「自分自身に許可を出す」

あの人が自分にしたことが許せない!

実はそれは自分自身を許せていない証拠です。

例えば、よく考えてみてください。

あなたは絵を描くことが下手だと思っています。一方、Aさんの絵は完璧だと思っています。

あなたはBさんに「自分の絵を描いて」と頼みました。あなたはその人の描く絵が許せません。

それはあなた自身があなたを許せないから起きているのです。

また自分よりも会社の営業成績が良い人を見て羨ましいと思ったら、先ずは営業成績が良くなくてもOKと自分に許可を出してください。

言葉とは便利なもので許可には許す(ゆるす)という文字が含まれています。

Aさんと自分は違ってOK、Aさんも自分も素晴らしいと全ての事を認めて許してあげてください。

テストや成績の基準などあってないようなもので、Cさんから見たらBさんの絵も傑作なのです。

そうして自分を許せたら他人を許せるようになると思いませんか?

潜在意識を使い、自分自身を許すワーク

現実とは潜在意識の投影であり、潜在意識が99%で健在意識1%により作られている事は多くの心理学者の臨床試験や成功者の実体験や脳科学者の研究により明らかになってきている部分です。

その潜在意識をうまく利用して自分自身を許すことが出来たらあなたの運命の好転し、良い方向に動き出すでしょう。

方法は簡単です。

毎回、お風呂の湯船に浸かる時に目を閉じて呼吸をしながら、過去の辛かった事をすべて思い出しましょう。

泣いてもお風呂の中なら大丈夫。汗と一緒に涙も洗い流してくれます。

そして自分がしてしまった嫌な事、自分が傷ついたり怒ったりしてその相手に向けてしまった気持ち、そして相手のしたこと、全部丸々許すことをイメージしましょう。

「あの時はごめんね」とまずは自分を許します。寝る前にも「あの時はごめんね」と自分を許しましょう。

睡眠は潜在意識の書き換えに有効な時間

例えば、自分が子供だった頃を思い出してみてください。Aちゃんと喧嘩したとします。

次に会うまでの間の1週間なり2週間は気が気ではなく、不安で眠れなかったりしたのではないでしょうか?

恋愛に関しても同じです。突如と恋人と連絡が取れなくなったら、眠れなかったり不安も募るかと思います。

そこで勇気を出してごめんね!と、どちらかが言えば、案外すんなり仲直りして元に戻れてしまうものなのです。

自分を許したり、他人を許すことが出来ると不安がなくなるのでよく眠れます。

すると以前よりも目覚めがよくなり、肌艶もよくなり内面から輝くことが出来るのです。

自分を許せることが他者への許しにつながる

自分自身を許し、愛することが出来るようになると、自然と他人の細かいことなど気にならなくなっていきます。

それは自分はそのままで十分に完璧な存在なのだと理解しているからです。

今、生きている人がそこに生命を受けて存在している理由は愛を受けているからなのです。

わだかまりの感情を手放し、自分を許す事は自分を愛することにも直結するので、自分を許すことが出来ると他者が優れていようが劣っていようが気にならなくなります。

自分は自分で幸せという考えのもとに自己完結するからです。

そうすると他者に対してもイライラせず、寛大さや思いやりで接することが出来ます。

そして相手にも必ずその気持ちは伝わりますから循環して皆が幸せという方向に流れます。

自分を許す事はただ、ありのままの自分を受け入れる事

人は生まれてから気がついたら兄弟姉妹、学校での他の生徒との比較が生じます。

優劣つけられるようになった頃から他者や自分のことを許せないという前述の「恨み」「僻み」「妬み」「嫉み」の感情を持つようになります。

しかし、それらの感情は自分自身への許しと相手への許し1つで、水に流してなかったことに出来ます。

何が起きてもすぐに感情をリセットして水に流すことが出来たら、何事もポジティブに考えられるのでうつ病やノイローゼも避けられて強固なメンタルを手に入れられます。

是非、自分を許すワークで幸せになっていきましょう!

るい・恋愛哲学
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