短期的欲求と長期的欲求
短期的欲求と長期的欲求、皆様は分かりますか?
私は短期的欲求は若さ、長期的欲求は成熟であると思っています。
この2つは人間関係、仕事、恋愛関係など様々なことに対して適応します。人は成熟に時間を要する生き物なのです。
例えば、日々努力していることが1日、2日、1週間、1ヶ月間で状況が変わることはまずありません。
何事も『長期的視野』を念頭にまい進することこそが、人が本当に幸福をつかめる秘訣なのです。
これは、今、20代の若い女性、30代、40代、50代の独身女性に向けて書いていますので、多くの女性が幸せを掴むヒントとして頭の片隅に置いて頂ければと思います。
長い視点で物事を見る
これは私に関する話ですが、まずは仕事に関してです。
ある時期、努力すれど努力すれど、全く物事に対して結果が出ない時期がありました。
それが、半年、1年、2年を過ぎた頃に結果が次々と出始めたことがあります。
だから、よく若い人で仕事などで目標に向かって努力をしているのだけれども、結果が出ないと悩んでいる人を見ると大概がその努力を初めてからまだ、半年~1年くらいであることがわかります。
結果が出るまでは少なくとも2~3年は見て頂きたく、結果の出るまでの期間も生まれ持っての個性のように異なり、本当に人それぞれです。
Aさんが2年で成し遂げたこともBさんは3年かかるかも知れず、Cさんは10年かかるかもしれないもで本当に人生人それぞれなのです。
急がば回れ
『急がば回れ』ということわざがあります。
別の言葉に言い変えると「短期は損気」「そんなに急いでどこへ行く」、同義語にすると「せっかち」になります。
人は焦り、急ぐことで物事が早く達成出来ると思い込んでしまっている節があります。
しかし、焦るという感情は脅迫概念に駆られているネガティブ感情なので、むしろ逆効果で物事をおかしな方向に運んでいくことが頻繁に起こり得ます。
まず、「焦る」と「急ぐ」は別の単語なので、2つは全く意味合いが異なってきます。
また急いで物事を乱雑に済ませることと、急がずゆっくり物事を丁寧に行うことの両方から物事を見た時に、必ずしも急げば良いとは言えないでしょう。
流されやすい女性達
令和になる前の日本では、特に周りの人間の平均的な意見や行動が「お手本」となって標準を設けてしまいがちでした。
自分を型にはめて優劣をつけてしまったり、「自分は自分」とせずに常に周りを見て動きすぎるので、人が没個性的になりやすい傾向に。
「人が~を買ったから自分も買う」「世間で~の髪型が流行っているから自分も同じようにする」「世間で皆が~に行っているから自分も行く」。
という流行や周りに流されることが人生においても「皆がトイレに行くから自分も行く」「皆がダイエットしているから自分もする」「友達が結婚したから自分もする」と、全てが他人任せの人生を歩むことになってしまっています。
自分は自分で良い
しかし、「他人が結婚したから自分もする」それで果たして幸せになれるでしょうか?
友達が結婚して寂しい。ならば、習い事でも始めて他に友達を作ったのではいけないのでしょうか?
周りが結婚しているから、適齢期だから、振られて寂しいからという不毛な理由で結婚した人を知っています。
その人達は皆、後悔していました。
「旦那とは子供がいるから仕方なく一緒にいるだけ」「旦那とは冷めきっていて他に良いと思う男性が職場にいる」皆さん幸せそうではありません。
だから今10代、20代の若い人に伝えたい。
「急いで結婚する必要はない」こと、そして「本当に結婚したい相手と付き合い結婚して欲しい」と。
年齢を重ねること
若い女性、特に10代、20代の女性は瞬発力で動き回れます。
ある程度の年齢を重ねると、物事に対して臆病になったり、年齢や経験から来るプライドが邪魔して新たな物事に飛び込むのには勇気がいたり、加齢による疲労や動きずらさなどを痛感するでしょう。
また、30代を過ぎると高確率で離婚、大病、会社の倒産、借金、両親の死別など、ある程度の辛い経験を乗り越えた人の割合が増えます。
そこから見えてくる人生というのは、圧倒的に10代、20代とは異なって来るので物事に対して慎重になるでしょう。
今、10代、20代の人も確実にいつかは30代、40代と年齢を重ねます。
その時に助言をしてくれるのは30代以降の人です。若い方は目上の人と仲良くすることをお勧めします。
また、年齢を重ねた方は、若い人の恋愛パターンに接する事はとても勉強になるので、積極的に違う世代の人と関わって行きましょう。
短期的欲求の落とし穴
瞬発力で動く若さは物事に対して常に速さ、スピードを求めます。
なので、気持ちが前に行きやすい傾向にあります。
例えば、彼氏が出来た場合、メールが1日来ないだけで不安になり、相手にメール攻撃をしてしまったりします。
私はそれで失敗している人をたくさん見てきました。
男性は不器用な生き物なので、1つのことにしか集中できない習性があります。
恋愛ならば恋愛に集中、仕事ならば仕事に集中することです。仕事をしながらしょっちゅう女性にメールを送るようなことは出来ません。
そして、若い女性は「周りの友達が結婚するから」と結婚に焦ると大概失敗して別れに繋がります。
私は女性から男性に結婚を迫り別れられた人を多く見てきました。
相手が仕事に余裕を持って自信を持った状態になれば、必ずあなたにプロポーズします。
長い時間をかけて待ちましょう。
真の大人の恋愛とは!?
若い頃ありがちなことは、恋愛=肉体関係を結ぶことだと思ってしまうところです。
肉体関係や性的な色気=大人。ある意味、表面上はそのように見えます。
しかし、真の大人の恋愛には長い時間がかかると言われます。
それは、多くの大人が若い頃、ゆっくりと相手を知り、見極めることを知る段階をすっ飛ばして後悔しているからです。
先程の若さとスピードの話のように、若い頃の勢いは時には結婚へ拍車をかけます。
厚生労働省による「平成21年度「離婚に関する統計」の概況」の調査によると、子供がいる夫婦のうちの10代で結婚した夫婦の8割が授かり婚で10代で結婚した夫婦の8割が離婚に至っています。
一生添い遂げる関係を築くことを考えると、時間をかけてじっくりと相手を知り、お互いの悪いところも沢山見た上で、それでも相手と一緒に居たいか?相手を思い遣れるか?無償の愛を捧げられるか?が真の大人の恋愛になります。
長期的欲求をなぜ勧めるか
恋愛であなたが交際相手と結婚したいと真剣に思うのであれば、まず、結婚を一切、自分からは口にせず、相手側から言ってきて初めて、素直に笑顔で話すだけに留めるのが賢明です。
その理由は、自分に置き換えて考えて欲しいのです。
あなたに欲しいアクセサリーまたは服があるとします。それは凄く高額な商品です。その商品を購入するのに1年間、貯金をしました。その商品を入手するのには血の滲む苦労もたくさんしたのです。
その商品と今日、500円で買ったいつでも買えるアクセサリー、どちらを大切にしますか?
おそらく、前者だと思います。女性も同じで時間をかけて苦労して手に入れたものは大切にされます。
簡単に手に入ってしまうものは、やはりそれなりの扱いを受けるのです。だから、ご自身を大切にして下さい。
そして、大切に扱われて下さい。そして幸せを手に入れて下さい。
心より皆様のご多幸をお祈りしています。
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